公民分野の1回目です。
公民って、国会とか、憲法とか、内閣とか、裁判とかを学ぶのですが、その前に「現代の日本はどんな社会になっているかを知っておきましょう」という単元があります。
すでに知っていることもあるかと思いますが、あらためて確認していきましょう!
特色その1:少子高齢化
現代日本の特色ひとつ目は、少子高齢化が進んでいることです。
少子化と高齢化が同時進んでいる状態ですね。
ここでいう少子とは15歳未満の年少者のことです。
つまり0歳から14歳までのこどものことですね。
なぜこどもの数が減っているのでしょうか。
理由としては下記のようなことが言われています。
- 結婚する人が減った。
- 結婚するのが遅くなり、欲しくても産めない場合がある。
- 子育てが(経済的にも、物理的にも)大変で、あえてこどもをつくらない。
1人の女性が一生のうちに産む子供の数の平均を、合計特殊出生率といいます。
人口を維持するには、この数値が2.07を下回らないことが必要ですが、日本は1.15(2024年)です.
統計開始してから最低の数値で、9年連続で低下している状態です。

2005年は戦後最低を記録したが、その後やや持ち直す。が、最近は低下が続いている
一方、高齢化の高齢とは65歳以上のことです。
国連の定義では、高齢の割合が7%以上なら「高齢化社会」、14%以上なら「高齢社会」、21%以上なら「超高齢社会」ということになっています。
日本は1970年に高齢化社会、1994年に高齢社会、2005年に超高齢社会に突入しています。
内閣府のホームページを見てみると、令和6年10月1日現在の数字として、人口が1億2380万人、そのうち65歳以上の人口は3624万人で、高齢化率は29.3%となっています。
他の先進国でも高齢化は進んでいるのですが、日本はとりわけそのスピードが速いため問題になっているのです。

それでは少子高齢化が進むと、何が問題になるのでしょうか。
最も大きな問題は、働き手が減る一方で、医療や介護、年金の負担が増加することです。
国としての収入(税金や保険料)が減るけども、負担(医療費や介護費など)が増えてしまうため、国としての力が失われてしまうと考えられています。
少子高齢化を防ぐために、女性がこどもを産みやすい環境や、子育てをしやすい環境をつくろうとしていますが、あまりうまく進んでいない状況が続いています。
特色その2:情報化
特色のふたつ目は、情報化です。
日本では1980年代に携帯電話が登場し、1990年代にはインターネットが普及しました。
21世紀に入ると、Twitter(現在のX)を始めとするSNSも一気に広がりました。
現在では、世界中でインターネットやパソコン、スマホが普及したことによって、多くの情報に触れたり、遠く離れている人とも連絡を取りやすくなったり、ゲームや買い物を楽しんだりできています。
こうしたインターネットを中心とした情報技術を「ICT1(情報通信技術)」といい、社会の中で情報が活用され、大きな役割を持つことを情報化といいます。
ちょっと堅苦しい説明になってしまいましたが、ICTという言葉は覚えておきましょう。
近年では、インターネット上でやり取りした膨大なデジタル情報の蓄積であるビッグデータが注目を集めました。
このビッグデータを活用しようという動きが活発になっています。
その代表例がAI2(人工知能)です。
それまでのように人間がプログラミングした指示によるのではなく、コンピュータが自ら学習し、新しい文章や画像、映像を生み出したり、さまざまな判断を行ったりすることができるようになりました。
また、ICT技術を家電製品や自動車などに組み込むことで、身の回りのいろんなモノがインターネットにつながり始めています。
これをIoT3といいます。
非常に便利になる一方で、弊害も起きています。
フェイクニュースや詐欺メール、SNSを使った誹謗中傷などがその例です。
そのため、情報を正しく判断し、活用する力(情報リテラシー)や、情報に正しく向き合うための道徳的な考え方(情報モラル)を備えることが必要であると言われています。
たぶん、このあたりは学校でも結構言われているので、すでにわかっているところも多いのではないでしょうか。
特色その3:グローバル化
3つ目はグローバル化です。
グローバル化は、人やお金、情報が国境を越えて、自由に行き来している状況をいいます。
似た言葉に国際化というものがありますが、グローバル化はちょっと違います。
国際化は国が他の国と結びつきを強め、相互に交流したり、影響を与え合うことを指しますが、グローバル化は国境を越えて、一体化していく現象をいいます。
なので、グローバル化は「世界の一体化」と訳されることもあります。
グローバル化の具体的な動きとしては次のようなものがあります。
- 日本企業が外国に会社や工場、店舗を作り、現地の人々と経済活動を行う。
日本企業に限らず、複数の国に事業拠点を持つ企業を多国籍企業といいます。日本のトヨタやソニー、アメリカのマクドナルドなどが多国籍企業にあたります。 - 国をまたいで、それぞれの国が得意な分野でモノづくりを行う。
こうした動きを国際分業といいます。例えばiphoneは、企画はアメリカのApple社が行い、部品調達は日本や韓国、組み立ては中国、もしくはインドで行う、といった感じです。 - 日本に訪れる外国人観光客が増えている。
このように外国人が日本を訪問したり、その外国人旅行者のことをインバウンドといい、訪日外国人が日本で行う消費活動をインバウンド消費といいます。 - スポーツや音楽、学術などの分野で世界的な業績を上げる。
アメリカのメジャーリーグで活躍する大谷翔平選手など。
グローバル化が進んだ背景には、航空機や高速鉄道などの移動手段や、インターネット技術が発達したことが大きいと言われています。
こうした技術の進歩によって、移動時間が大幅に短縮されて人が移動しやすくなりました。
また、インターネットを通じて、大量の情報がタイムリーにやり取りできるようになったことも、グローバル化の要因のひとつと言えるでしょう。
逆にグローバル化が進んだことによる課題もあります。
ひとつの国で何か問題が起きたときに、他の国にも大きな影響を与えてしまうことがあります。
- 経済的な打撃を受けたとき
2008年にアメリカの投資銀行リーマン・ブラザーズが破綻したときは、世界的金融危機に陥りました。これをリーマンショックといいます。 - 大災害が起きたとき
2011年の東日本大震災では、日本だけでなく、世界の経済にも大きな影響を与えました。 - 感染症が流行したとき
2019年に発生した新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のように、世界中に感染が広がることがあります。 - 紛争やテロが起きたとき
2022年から始まったロシアによるウクライナ侵攻は、世界的な小麦不足を引き起こしました。
こうした問題を解決するために、国際協力の必要性が増していると言われています。
この国際協力という言葉もチェックしておきましょう。
チェックテスト
現代日本の3つの特色はつかめましたか?
それぞれの特色の概要や課題を、自分の言葉で簡単に説明できるように(記述問題に対応できるように)しておきましょう!
今日はここまで。
アリーヴェデルチ!



コメント