【中学公民・第3回】日本の文化やものの考え方

中学公民

前回に引き続き、現代社会についてです。

前回までは日本社会の特色や持続可能な社会についてですが、今回は身近な文化や、社会の中でどう生きていくか、みたいな話です。

これだけだとよくわからないと思いますが、まずはざっと読んでみてください。

日本の文化の特徴は?

このパートでお話しする文化というのは、結構広い意味で使われます。

例えば、部活の話で「体育会系」に対して「文化系」といったりしますが、「日本の文化の特徴は~」という話では、スポーツとか、アニメとかも文化に入ります。

もっというと、学問とか、政治とか、生活様式とか、考え方とかまで含めて文化といっています。

文化の範囲の中でも、特に科学、芸術、宗教は大きく取り上げられていますので、チェックしておきましょう。

科学…ある物事に対して、客観的に検証し、体系づける学問のことです。この説明ではよくわからないと思いますが、次の3つの言葉はイメージできるようにしておきましょう。

  • 自然科学:物理とか、化学とか、生物とか、対象が自然界。教科でいったら理科っぽい感じのもの。
  • 人文科学:政治とか、法律、経済とか、対象が人間。教科でいったら社会っぽい感じのもの。
  • 人文科学:文学とか、哲学とか、対象が文化。教科でいったら国語とか道徳っぽいもの。

芸術…絵画とか、音楽とか、映画とか。人間の感情を動かし、人生を豊かにしてくれるものです。芸術については、テストで記述や論述の形で問われる可能性があります。
例えば「科学と芸術の、共通点と違いについて書きなさい」というようなものが出ててくるかもしれませんので、ちょっと考えておきましょう。

宗教…存在が確認できるか否かにかかわらず、絶対的なものを信仰することです。宗教はテストに出しやすいので、キーワードはおさえておきましょう。

  • 三大宗教さんだいしゅうきょう:キリスト教、イスラム教、仏教の3つです。
  • 民族宗教みんぞくしゅうきゅう:特定の民族が信仰している宗教です。ユダヤ教(ユダヤ人)、ヒンドゥー教(インド人)など。あと僕たちにも身近な宗教があるのですが、わかりますか(答え1は最後に!)
  • 一神教いっしんきょう:たった一つの神を信じる宗教です。ユダヤ教、キリスト教、イスラム教など。
  • 多神教たしんきょう:古代ギリシャ、古代エジプトのように神々がいっぱい出てくる宗教です。
  • 偶像崇拝ぐうぞうすうはい:偶像を崇拝することです。偶像とはわかりやすい例でいうと、キリスト像や仏像などですが、それだけでなく、十字架、お守りなども形どられたものは偶像にあたる場合があります。
  • 教典きょうてん:その宗教の基本となることが書かれた大事な書物です。キリスト教なら聖書、仏教なら仏典、イスラム教ならコーランです。特にコーランはよく出題されているのを見ますので、要チェック。
  • 聖地せいち:その宗教にとって、とても神聖な場所のことです。イスラエルのエルサレム旧市街地は、ユダヤ教、イスラム教、キリスト教の3つの宗教にとっての聖地です。日本では比叡山や高野山が仏教の聖地として有名です。この宗教的な聖地から派生して、「甲子園は高校野球の聖地」「花園ラグビー場は高校ラグビーの聖地」とかいわれるようになりました。最近は、アニメやドラマの影響で、日本全国に聖地がいっぱいできていますね。

日本文化の特徴

中学公民における文化とは何なのかをざっくり理解できたら、次は日本文化についてです。

日本の文化の特徴をおさえておきましょう。

例えばこんな特徴があります。

  1. 日本は大部分が温暖湿潤気候おんだんしつじゅんきこうに属しているので、四季がある。そのおかげで、稲作がさかんになった。米を食べる習慣のみならず、稲作に関連するお祭りなども、昔から行われてきた。
  2. 領土が南北に長いため、地域によって異なる食文化や方言ができた。
  3. 海に囲まれているため、外国(特に東アジア)からの影響を受けつつも、独自性のある文化が育まれてきた。

1の稲作に関しては、収穫を願ったり、収穫を祝ったりといった行事に参加した人もいると思います。

京都には伏見稲荷神社という、全国に3万社以上ある「お稲荷さん」の総本宮があります。

千本鳥居が有名ですが、もともと五穀豊穣ごこくほうじょうの神をまつった神社で、稲作が昔から日本の社会に溶け込んできたことがよくわかる例です。

2に関しては、気候によって収穫できる農作物が違うといったことだけでなく、場所によって使用する味噌が違うといった地域の独自性にも着目したいところです。

本当にいろんなケースがあると思います。

先ほどの味噌でいえば、京都は白みそを使いますの、こどもの時からそれが当たり前だと思っていました。

旅行にいくと、朝食に赤だしがでますので、僕はそれを地域性よるものではなく、「旅館やホテルで出されるお味噌汁」という理解をしていました。

他にも地域によって、同じ食べ物でも少し違うものがたくさんありますので、リストアップしてみてください。

3については、ひとことでいうなら伝統文化でんとうぶんかということになります。

具体的には茶道、相撲、柔道、和食などなど。

ひらがなやカタカナも、日本独自の文化といえます。

また、そういった目に見えるものだけでなく、「わび・さび」「粋」や、「おもてなし」「もったいない」「空気を読む」といった価値観も日本らしい文化といえます。

社会生活と決まり

最後は、社会で生きていく上での考え方についてです。

人は一人で生きていくことが難しいため、いろんな人と暮らしています。

そのため人間は社会的存在しゃかいてきそんざいであると言われています。

この社会的存在という言葉は要チェックです。

それぞれの人が会社や学校、地域、団体などと関わりながら、生活しています。

会社や学校といった社会生活の単位になっている集団を、社会集団しゃかいしゅうだんといいます。

この社会集団という言葉も覚えておきましょう。

社会の中で、基本となる社会集団が家族です。

ただ家族といっても、おじいさんやおばあさんから孫が同居する三世代家族もあれば、一人で暮らしている一人世帯もいます。

テスト的には、どういった世帯が近年増えて、逆に減っているのはどういう世帯か、が聞かれますので、確認しておきましょう。

増えているのは「夫婦のみ世帯」「一人世帯」「ひとり親とこどもの世帯」です。

逆に減っているのは「三世代世帯」「夫婦とこどもの世帯」です。

家族の話では、「個人の尊厳」「男女平等」といったキーワードが出てきますので、かつて戸主(父親・夫)が強い力を持っていた時代と対比しながら、覚えるようにしましょう。

また、この単元では「きまり」や「ルール」といった話がでてきます。

社会生活の中ではさまざまな「きまり」が必要であることや「責任」「契約」という言葉、その「きまり」を作る上での注意事項なども押さえておきましょう。

社会においては、「対立」する場面がでてきます。

この対立を解決し、お互いが納得できる「きまり」を形成することを「合意」といっています。

「合意」に達するためにはいろんな方法がありますが、「話し合い」「多数決」はそのひとつの手段です。

「合意」をめざす上で、もうひとつ重要なのが効率こうりつ公正こうせいです。

「効率」とは、問題を解決する上で、余計な費用や労力を選択したり、無意味な選択や無駄をなくしたりするためのものです。

「公正」とは、その合意が一部の人の不利益になっていない状態をいいます。

「公正」には次の3つの「公正があります」

  • 手続きの公正:解決策を当事者が対等に、自由に話し合えるか。
  • 機会の公正:当事者すべてが議論に参加できるか。
  • 結果の公正:解決策は、立場が変わっても受け入れられる内容になっているか。

こうした問題は解決が難しいことが多いですが、さまざまな人が暮らす「共生社会」を実現するために必要だと言われています。

チェックテスト

今回はつかみどころのない話が多かったかもしれませんね。

そういうときは、問題を通して「どんなことを理解しておけばいいのか」をチェックしてください。

今日はここまで。

アリーヴェデルチ!

  1. 身近な民族宗教の例としては、日本の神道があります。 ↩︎

コメント