世界の気候帯4つ目は、冷帯(亜寒帯)気候です。
寒帯ほどではないけれど、結構寒めのエリアです。
スギの生育には向いていない環境なので、花粉症の方は向いているかもしれません。
寒めの気候ではあるが、人は住めるし、木も育つ
冷帯は、主に温帯の外側(北側)に広く分布しています。
具体的には、ユーラシア大陸の北側(ロシアとか)、や北アメリカ大陸の北側(カナダやアメリカの北部)あたりです。
冷帯は北半球だけにあるんですね。
南半球には高緯度帯に大きな陸地がありません。
南アメリカ大陸の先っちょくらいです。
陸地の横幅があまりないため、気温差が小さい海洋性の気候になってしまいます。
冷帯は樹木気候(樹林気候)の中では、最も寒暖差がある気候帯なんです。
ちなみに樹木気候というのは、樹木が生育できる気候のこと。
熱帯、温帯と、この冷帯が樹林気候です。
反対に樹木が生育できない気候は、無樹木気候(無樹林気候)といいます。
乾燥帯と寒帯は無樹木気候です。
乾燥帯は雨が降らないため、寒帯は寒いため、樹木が育たないんですね。
少し話が脱線しましたが、樹木気候、無樹木気候についても、ついでに覚えておきましょう!
気候区分は基本ひとつでOK!
冷帯(亜寒帯)気候の気候区は、冷帯(亜寒帯)気候のひとつだけでOKです。
ケッペンの気候区分では、亜寒帯湿潤気候と亜寒帯冬季少雨気候というのもあるのですが、小中学生はスルーしておきましょう。
一応違いを説明しておくと、亜寒帯湿潤と亜寒帯冬季少雨は、降水量(積雪)と湿度の違いだけです。
- 冷帯(亜寒帯)気候
特徴:夏はそこそこ気温があがりますが、冬はかなり寒くなります。温帯でも冬は寒いといえば寒いですが、冷帯気候はもっと寒いです。北海道をイメージしてもらえればとわかりやすいでしょう。 - 植物:ロシア語で「(シベリア地方の)針葉樹林」を意味するタイガが広がります。針葉樹林とは針葉樹で構成された林のことです。針葉樹は葉っぱが針のように細長い樹木のことです。
- 代表的な都市:札幌市(日本)、トロント(カナダ)、モスクワ(ロシア)、ヘルシンキ(フィンランド)、リレハンメル(ノルウェー)。

雨温図の見分け方
冷帯の雨温図は、気候帯を見分けるだけなら、それほど難しくありません。
パッと見た感じで、温帯と寒帯に近いようにみえますが、これもポイントをおさえておけば大丈夫です。
下のモスクワの雨温図を見てください。

これだと、何となく西岸海洋性気候のパリの雨温図と似ていませんか?

「降水量はだいたい同じだし、気温の曲がり方も似ているな…」
「あえていうなら、気温のグラフの曲がり具合がモスクワの方が急だな」
という感想を持つ人もいるかもしれませんね。
ここで注目してもらいたいポイントは「最寒月気温」です。
熱帯と温帯と冷帯を見分けるポイントは、この「最寒月気温」の数値で決まります。
最も寒い月の数値を見て、「最寒月気温がー3度以上なら温帯、-3度未満なら冷帯」となります。
ちょっとわかりづらいので、0度とー10度に赤線を引きました。

このロシアの雨温図の場合、最寒月は1月(か2月)です。
1月は0度と-10度の間よりもやや下なので、おそらく-6度くらい。
細かいところはわかりませんが、明らかに-3度を下回っています。
よって、モスクワは冷帯(亜寒帯)気候である、となるわけです。
農業や家は?
冷帯は場所によって、農業ができるかどうかわかれます。
低緯度(南側)であれば、夏に小麦、ジャガイモなどを栽培することができます。
北海道でもじゃがいもをたくさんつくっていますもんね。
でも、高緯度(北側)の冷帯は夏があっという間に終わるので、農業はちょっとダメっぽいです。
ただ、針葉樹林のタイガが広がっていますので、林業は盛んです。
家については、特徴的な面がひとつあります。
それは家を高床式にしている点です。
熱帯では通風性などの面で高床式にしていましたが、冷帯では別の理由があります。
冷帯には2年以上にわたって、地盤が0度以下の永久凍土というものがあります。
この永久凍土の上に家を建てて人が住むと、暖房やらの熱で、永久凍土を溶かしてしまい、家が傾く可能性があります。
そこで、家の熱が地面に伝わらないように、少し浮かしている、というわけです。
チェックテスト
最近の地球温暖化で永久凍土が解けてはじめ、土の中にあったメタンなどが大気に放出されることで、さらに地球温暖化が進む悪循環になっているという報告もあります。
一方、永久凍土からマンモスの化石などが、良好な状態で発掘されたという報告もあります。
いろいろですね。
今日はここまで。
アリーヴェデルチ!



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