今回からは、世界のさまざまな気候についての勉強をしましょう。
小学生のときには日本のさまざまな気候を習ったと思いますが、中学生は世界中の気候を学びます。
第5回で世界の気候はどんな感じなのかを、まずはざっくりとでいいので把握するようにしましょう。
ケッペンが考えた気候の区分がもとになっている
地理の時間に習う気候区分は、ケッペンという人が考えたものがもとになっています。
ケッペンさんはロシア生まれのドイツ人で、中学の教科書には出てこないかもしれませんが、ついでだから覚えておきましょう。
ちなみにケッペンの娘の旦那さんは、大陸移動説で有名なウェゲナーです。
ケッペンは世界の気候を区分するにあたり、植生に注目しました。
植生というのは、ある地域にどんな植物が生えているか、ということです。
この植生は、気温と降水量の組み合わせで決まります。
つまり「暑いのか寒いのか」「雨はたくさん降るのか、降らないのか」ということです。
大きな分類として「○○帯気候」という気候帯と、その気候帯の中でさらに分類されて「◇◇◇◇気候」という気候区に分かれています。
A:熱帯気候(めっちゃ暑い!)
気候帯のひとつめは熱帯気候です。
気候をつけずに「熱帯」とだけいう場合もあります。

熱帯は赤道付近に分布しています。
赤道付近だから、1年通してめっちゃ暑いです。
それでもって雨が降ります。
雨の降り方で、熱帯は大きく熱帯雨林気候とサバナ気候の2つに分けられます。
この2つの違いは「雨季があるかどうか」です。
1年中雨が多いのが、熱帯雨林気候。
雨季と乾季がはっきりとしているのがサバナ気候。
サバナって、サウナと似ていませんか。
熱いサウナ風呂と水風呂に交互に入るところが、サバナの乾季と雨季みたいじゃないですか?
B:乾燥帯気候(めっちゃ乾燥!)
雨が少なく、蒸発する水の量の方が多いのが乾燥帯気候です。
乾燥帯気候には気候区が2つあります。
1年を通してとても雨が少なく、砂や岩ばかりの砂漠気候。
乾燥はしているが少し雨が降り、草原が見られるステップ気候。
乾燥帯は熱帯の外側、大陸の西側、大陸の内陸部に分布していることが多いです。
C:温帯気候(暮らしやすい!)
この5つの気候帯の中で、人が暮らしやすそうなのがこの温帯です。
降水量、気温とも中間的な感じの気候帯です。
場所も中緯度に分布していて中間的です。
温帯で覚えておきたい気候区は3つあります。
夏は季節風などの影響で気温が高く、湿気が多いが、冬は乾燥しがちな温暖湿潤気候。
夏は乾燥していて、冬に雨が降る地中海性気候。
年間の気温差や降水量の差が少ない温和な気候の西岸海洋性気候。
日本(北海道を除く)は温暖湿潤気候ですね!
D:冷帯(亜寒帯)気候(寒いけど、夏はそこそこ)
夏は短く、冬の寒さは厳しいのが冷帯です。
亜寒帯ともいいます。
亜寒帯の「亜」は、二番目とか、~に次ぐという意味です。
寒帯ほどではないけど、寒帯に近い気候帯、という意味ですね。
冷帯は高緯度エリアに分布しています。
日本の北海道のほかに、ロシアやカナダの多く地域がこの気候帯ですね。
ちなみに冷帯は北半球だけにしかありません。
E:寒帯気候(めっちゃ寒い!)
ものすごく寒さが厳しく、樹木が育たないのが寒帯です。
北極や南極あたりがこの気候帯です。
寒帯でチェックしておきたい気候区は2つ。
短い夏の間だけ、雪や氷が解けてコケが少し生えるツンドラ気候。
1年を通じて雪と氷に閉ざされる氷雪気候。
ツンドラ気候には住んでいる人がいますが、氷雪気候の方は居住エリアはありません。
氷雪気候のエリアには、観測隊の方や資源開発に関わっている方は少しいますが、あとは生き物はペンギンやアザラシといったところです。
高山気候
赤道に近いエリアは気温が高くなりがちなのですが、そうではない場所もあります。
南アメリカのアンデス山脈など、標高が高い場所では気温が低くなりますので、熱帯気候にはなりません。
こうした気候を高山気候といい、5つの気候帯とはすこし違う扱いになっています。
ネパールやボリビアなどが、この高山気候にあたります。
雨温図をマスターしよう!
小学生の社会でも学習したと思いますが、中学地理でも雨温図はけっこう出番が多いです。
気温と降水量から、気候帯や気候区を読み取れるようしましょう。
気候の区分を覚えたり、雨温図の読み取りが苦手だという人が多いと思いますが、まずはイメージしやすいものやわかりやすいものから、順番に少しずつ覚えていきましょう。
何回かチャレンジしているうちに、気づいたらマスターしていますよ、きっと。
チェックテスト
中学地理では、気候の違いによって、それぞれどんな暮らしをしているのかが問われます。
「農業はできるのか」「どんな食事をしているのか」「どんな家に住んでいるのか」「服装は?」など、気候と密接に関係したことがポイントになります。
次回以降はそれぞれの気候帯について、「暮らし」を意識して、ひとつずつ見ていきましょう。
今日はここまで。
アリーヴェデルチ!



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