【中学歴史・第11回】古墳時代と大和政権

中学歴史

邪馬台国を卑弥呼や壱与が治めていた時代から、しばらくして、今でいうと奈良県の辺りに大きな政治勢力が出てきました。

大和政権の勢い

弥生時代の終わりごろになると、奈良盆地を中心に巨大な墓がつくられるになりました。

古墳こふんです。

古墳とは大王や有力な豪族のお墓のことで、特に大規模なものは前方後円墳ぜんぽうこうえんふんが多いです。

前方後円墳の形は、上から見るとカギの穴みたいなやつですね。

他には、正方形とか、円とか、いくつか形の種類があります。

これらの大きな古墳は、奈良県(大和)を中心に強力な勢力を持っていた大和政権やまとせいけんの王がつくったものとされています。

※大和政権が邪馬台国が発展したという説が有力ですが、まだはっきりとはしていません。

そして、最初は近畿地方に見られた前方後円墳が、やがて九州地方や東北地方にも見られるようになります。

同じタイプの古墳があるということは、大和政権の勢力が拡大したと捉えられるんですね。

「同じタイプの墓=仲間」というわけです。

ちなみに日本で一番大きな古墳はご存じでしょうか。

大阪府堺市にある大仙古墳だいせんこふん(もしくは大仙陵古墳だいせんりょうこふん)です。

仁徳天皇にんとくてんのうのお墓とされています。

では二番目に大きな古墳は?

ちょっと難しいですが、同じ大阪府で羽曳野市はびきのしにある誉田山古墳こんだやまこふん(もしくは誉田御廟山古墳こんだごびょうやまこふん)です。

古墳には何を入れた?

現在の古墳を見ると、木が生い茂っているものが多いのですが、完成した当時はお墓の表面に石を敷きつめてられ、埴輪も並べられていました。

古墳の中には石室せきしつといって、ひつぎ納める部屋があります。

古墳時代の前期はタテ穴式で、上から棺を入れることができます。

後期はヨコ穴式で、古墳の横に出入り口があり、奥に進んだところに石室を作りました。

古墳時代でも前期と後期でちょっと違うんですね。

石室や棺に入れるものも、前期と後期で違います。

前期は銅鏡や銅剣などの、祭りなどで使う宗教的要素が強いものが一緒に埋葬されていました。

後期になると、鉄製の武器や馬具、冠など、戦い要素の強いものが一緒に納められています。

朝鮮半島との関係が…

さて、日本が古墳時代の頃、中国ではかなり混乱した状態になっていました。

三国時代のあと、晋という国ができたのですが、北から異民族が入ってきて、南の方に移動したのです。

南北に国が分かれた南北朝時代になりました。

日本でも南北朝時代がありますが、全然関係ありませんので、ご注意を。

中国でごたごたしている状態だったので、朝鮮半島への支配力が弱まり、新しい国ができました。

北の高句麗こうくり、西の百済くだら、東の新羅しらぎが、朝鮮半島で勢力争いを繰り広げます。

倭国は南にあった伽耶諸国かやしょこくとや、百済と仲がよかったため、援軍を送り、高句麗や新羅と戦いました。

高句麗との戦いの中では、高句麗の騎馬隊を見て、倭国の人は「馬に乗る」という新しい発見をします。

中国の南朝に貢物を送る

朝鮮半島での優位に立ちたい倭国の王は、当時の南朝に朝貢しました。

朝貢とは「貢物を送る」ということで、中国(このときは宋という国でした)と仲良くしようとしたわけです。

中国の歴史書『宋書』倭国伝そうじょわこくでんには、「さんちんせいこうという五王ごおうが、たびたび朝貢した」という記述があります。

弥生時代から変わらず、中国皇帝の力を利用しようとしたんですね。

ちょっと話は変わりますが、武という王は雄略天皇ゆうりゃくてんのうであると言われおります。

埼玉県にある稲荷山古墳いなりやまこふんから出てきた鉄剣てっけんと、熊本県にある江田船山古墳えたふなやまこふんから出土された鉄刀てっとうには、文字が刻まれており、どちらにも「ワカタケル大王おおきみ」の文字が見られます。

このことから大和朝廷の力は関東や九州にも勢力を伸ばしていたことがわかるんです。

古墳時代に日本人が新しく知った大事なこと

中国や朝鮮半島の情勢が不安定だったため、渡来人とらいじんと言われる外国の方々が海を渡ってやってきました。

この渡来人によって、のちの日本に大きな影響を与えるものが伝えられたのです。

そのひとつは文字、漢字です。

ふたつめが儒教じゅきょう。孔子の教えですね。

みっつめが仏教です。

その他にも、土器をかたく焼く技術も教えてもらいました。

当時、弥生土器の流れをくむ土師器はじきという赤っぽい土器をつくっていたのですが、もっと硬質で灰色をした須恵器すえきの製作技術を学んだんですね。

チェックテスト

古墳時代には、変わった裁判がありました。

熱湯に手を入れて、手がただれるかどうかで真偽を判断したそうです。

「正しいものはやけどしません」ということだそうです。

熱湯ではなく、蛇が入ったツボでやる場合もあったとか…。

今日はここまで。

アリーヴェデルチ!

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