今回は宗教の話です。
現在では数えきれないくらいたくさんの宗教や宗派がありますが、ここで押さえておきたいのは3つの宗教です。
ひとつずつ見ていきましょう。
日本人にはおなじみの仏教
まずは仏教から。
むかしむかし、北インドのとある場所で、釈迦族の王子が生まれました。
それがガウタマ=シッダールタ、つまりお釈迦様です。
生まれた時期は、紀元前5世紀とか、紀元前6世紀とか、諸説あります。
このシッダールタが、王族の地位を捨て、出家し、修行の末に悟りを開き、ブッダとなりました。
ブッダというのは「悟りを開いたもの」という意味で、尊称です。
このシッダールタ、ブッダ、釈迦、呼び方がたくさんあるこの方が仏教の始祖と言われています。
仏教は他の2つの宗教と同じく、非常に奥が深い教えなので、ひとまず置いておいて…。
少し説明するなら、「人はさまざまな種類の苦しみを抱えて生きているが、その苦しみをいかにして解放してやるか」を教え、諭したもの、という感じでしょうか。
仏教は、中国方面と東南アジア方面の2つに分かれて伝わっていき、それぞれの場所で独自の発達を遂げました。
現在でも仏教は東アジアと東南アジアに信徒が多くいますが、それぞれの地域、例えば、日本のお坊さんとタイのお坊さんでは、見た目もかなり違います。
ちなみに仏教発祥の地であるインドでは、現在ヒンドゥー教の信徒が最も多くなっており(約8割)、インドでは仏教はそれほどメジャーではありません。
世界最大の信徒数、キリスト教
仏教が起こってから数百年後、パレスチナ地方で救世主が生まれました。
イエス=キリストの誕生です。
イエスは名前で、キリストは「救世主」という意味です。
イエス=キリストの生涯を語り出すと、長くなりすぎるのでちょっと省略させていただきますが、イエスは当時すでにあったユダヤ教をベースにしつつ、でも批判しつつ、神の絶対愛や隣人愛を説いたのです。
ご存じのようにイエスはエルサレムのゴルゴタの丘で、十字架にかけられて処刑されるわけですが、イエスの弟子たちによって教えは広まり、キリスト教となりました。
イエスたちが活動したエリアは、ローマ帝国の支配下にありました。
「神の前の平等」を説くキリスト教は、最初、ローマ帝国から迫害されます。
しかし、圧倒的に信者が多くなってくると、キリスト教を認めるようになり、やがて国教となりました。
その後、ヨーロッパを中心にキリスト教はどんどん広がっていくわけです。

この写真はイスラエルの最大都市エルサレムです。
真ん中に見える金色の建物は、イスラム教の「岩のドーム」で、その手前がユダヤ教の「嘆きの壁」です。
左下にはイスラエルの国旗が見えますね。
エルサレムは、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教の、それぞれの聖地なんですね。
唯一神アッラーを信じるイスラム教
最後はイスラム教です。
6世紀のアラビア半島で始まりました。
ムハンマドという人が、唯一神アラーの啓示を受けたと言われています。
ムハンマドは教祖というより、預言者と言われています。
漢字に注意しましょう。
予言者(未来を予測する人)ではなく、預言者(神のお告げを受けた人)です。
啓示という言葉がちょっとムズイですが、「人間を知り得ないような神の教え」という感じでイメージしてください。
イスラム教は、他の2つの宗教に比べると、日本人にはあまり知られていないかもしれません。
キリスト教徒と仏教の大きな違いのひとつは、偶像崇拝の禁止です。
偶像というのは、神の像とか絵のことです。
仏教では仏像を拝みますし、キリスト教でもキリストの絵を、信者たちは大事にして拝みます。
でも、イスラム教では絶対禁止なんです。
また、仏教やキリスト教では、聖職者(僧侶)に階級がありますが、イスラム教は指導者以外にそういった階級を設けず、基本的にみんな平等と考えられています。
あとイスラム教で覚えておきたいのが「コーラン」。
クルアーンと書いてある場合もあります。
生活、政治、経済活動において、信者が守るべき方が定められた聖典です。
キリスト教の聖書にあたるもの、とイメージしてください。
チェックテスト
ユダヤ教、キリスト教、イスラム教は現在においても、宗教間の争いがあります。
なぜこれほどまでに争いが深刻化しているのか。
歴史を知ることで、問題が起きている背景の一端を理解することができるかもしれませんね。
今日はここまで。
アリーヴェデルチ!



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