【中学歴史・第10回】弥生時代は紀元をまたぐよ

中学歴史

長い長い縄文時代が続いていた頃、中国では何が起きていたのでしょうか。

時間ある人は【第4回】秦の中国統一と漢の成立をさくっと読み直してみてください。

米作りの時代がやってきた

弥生時代がいつ始まったかについては、はっきりとしていませんが、一応紀元前4世紀くらいとしておきます(もっと前からという説もあります)。

紀元前4世紀くらいというと、中国では戦が続いていた時代です。

いろいろあって朝鮮半島から日本に移り住んでくる人がいました。

実は中国ではずっと前から農業を行っており、そのノウハウを伝えてくれたのです。

まずは九州。

そして西日本から東北にいたるまで、稲作いなさくは広がっていきました。

稲を収穫する際は、現在のように稲の根本をきるのではなく、米がついているところを石包丁で「穂首狩り」していました。

収穫した米は高床倉庫たかゆかそうこに保管。

高床倉庫にはねずみ返しがつけてねずみに侵入させない役割のほかに、湿気対策の役割もありました。

稲作だけでなく、青銅器や鉄器も伝わってきた

縄文時代は石器、つまり石を道具としていましたが、弥生時代には大陸から青銅器せいどうき鉄器てっきも伝わって、武器や農具、お祭りなどに用いられるようになりました。

青銅は材質がわかりにくいかもしれません。

基本的に十円玉をイメージしてもらえればOKです。

もしくはオリンピックとかの銅メダル。

最初はピカピカしていますが、時間が経つと青緑に変色します。

教科書や資料集に載っている写真は、この青緑色の写真です。

青銅器は、お祭りに使った銅鐸どうたく、鏡の銅鏡どうきょう、刀の銅剣どうけん、矛の銅矛どうほことして使われました。

弥生で土器が見つかったから、弥生時代

明治時代に東大予備門の学生によって、それまで知られていた縄文土器とは違うタイプの土器が発見されました。

東京都文京区の弥生で発見されたことから、弥生土器やよいどきと呼ばれるようになります。

縄文土器と比べて、高温で焼かれており、薄くてかたく、赤っぽい色をしているのが特徴です。

弥生土器を使っていた時代なので、この時代を弥生時代といいます。

弥生時代は紀元前4世紀からはじまり、紀元3世紀まで続いたとされています。

弥生時代は稲作が始まり、食料を生産し、たくわえるようになった時代です。

それは同時に、争いも生みました。

人々は集落の周りにほりをつくり、外部からの侵入を防ぐようになります。

佐賀県の吉野ケ里遺跡よしのがりいせきは、その濠のあとがみられる弥生時代の代表的な遺跡です。

卑弥呼の時代

紀元3世紀ごろ、日本では邪馬台国やまたいこくが30ほどの国々を治めていました。

女王の卑弥呼ひみこが占いで政治を行っていたと言われています。

しかし卑弥呼が亡くなったあと、日本は争いがおこりました。

そこで、卑弥呼と同族である、女性の壱与いよ台与とよ)が王になって争いをおさめました。

邪馬台国がどこにあったかは、まだ判明しておらず、今のところ、近畿説と九州説の2つが有力な説となっています。

中国の歴史書から、日本のことがわかる

縄文時代のことは主に遺跡から情報を得ていますが、弥生時代のことは中国の歴史書からもいろんなことがわかっています。

テストでは何という歴史書に、何が書かれていたかが問われます。

弥生時代は3つ出てきますので、全て覚えるようにしましょう。

  • 「漢書」地理志かんじょちりし
    日本のことが書かれた最も古い記録がこれです。紀元前1世紀頃、楽浪郡(朝鮮半島)の海の向こうに倭があり、100以上の国があると記されています。倭というのは日本のことです。
    地理志の志の字に注意してください。誌ではありません。
  • 「後漢書」東夷伝ごかんじょとういでん
    現在の福岡県にあった奴国の王が、漢の皇帝に使いを送り、金印を授けられたという記述があります。江戸時代に甚兵衛という農民が「漢委奴国王かんのわのなのこくおう」と書かれた金印を発見し、この金印がそれにあたると考えられています。
  • 「魏志」倭人伝ぎしわじんでん
    卑弥呼のことが書かれています。先ほど述べたこと以外にも、卑弥呼が魏に貢物を送り、かわりに「親魏倭王しんぎわおう」の称号を授けられたことなどが書かれています。

この時代の日本にはまだ文字がなかったので、中国の歴史書からしか文字による情報を得られないんですね。

壱与が女王になったあと、150年くらい中国の歴史書に日本の記述がないため、その間のことはよくわかっていません。

チェックテスト

弥生時代あたりから、覚える語句が増えてきます。

難しい漢字表記も出てきますので、ノートなどに書いて覚えるようにしましょう。

今日はここまで。

アリーヴェデルチ!

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