今回は、京都の中学受験(特に私立難関校向け)における「塾選び」について書いてみます。
公立中高一貫校(西京・洛北)向けの合格実績比較はこちらから。
大手塾の公表データに加え、実際に子どもを通わせて感じたことや、説明会に足を運んで得たリアルな感触をベースにまとめました。
あくまで私の印象や感想をベースにまとめたものですので、参考資料のひとつとして読んでみてください。
私立中学受験、京都での塾選び
まずは2026年の合格実績をみてみましょう。
私立難関校・塾別合格実績(2026年度)
| 塾名/中学 | 洛南高附属 | 洛星 | 同志社 | 立命館 |
| 馬渕教室 | 39名 (うち女子12名) | 71名 | 46名 | 44名 |
| 成基学園 | 20名 (女子数不明) | 47名 | 58名 | 67名 |
| 浜学園 | 167名 (うち女子51名) | 105名 | 129名* | 112名* |
| 日能研 | 31名 | 28名 | 38名 | 44名 |
| 希学園 | 54名 (うち女子23名) | 20名 | 掲載なし | 掲載なし |
赤太字になっているところは「塾別No.1」です。
ちなみに2026年度の洛南の合格者数は296名。
馬渕教室から日能研や希学園までの5つの塾の合格者数を合計すると311名。
他の塾でも合格者がいますが、この時点で+15で数がオーバー。
洛星も同様に、合格者数は前期が218名、後期が52名の計270名ですが、上記塾の合格者数を足すと、271名。
繰り返しますが、上記の5つの塾だけの合計なので、他塾をあわせると、もっと合格者は増えますからね。
合格者数は目安として考えるのがよさそうです。
以下、浜学園、馬渕教室、成基学園の3つの塾をピックアップして紹介します。
京都でも圧倒的な存在感、浜学園
2026年の合格実績は、洛南も洛星も、浜学園がトップでした。
女子51名もすごい数ですね。
洛南が発表している女子合格者は91名ですから、「女子の半分以上が浜学園の合格者で占めている」ということになります。
洛南・洛星の合格者数とあわせて、過去最高の実績だそうです。
灘や甲陽、東大寺といった関西の超難関校に抜群の実績を持つ浜学園ですから、こうした結果を出すのは当然かもしれません。
かつてうちで塾を検討したときは、「浜学園って、灘とか、甲陽とか目指す人たちの塾でしょ。うちの子はそこまで目指さなくても…」と思って、候補から外していました。
実際、浜学園主催の冠模試を受けたときは、他の模試よりも偏差値が低く出たので、「やっぱり母集団が優秀なんかな」と感じました。
あと、京都には四条烏丸、京都駅前、北大路、円町の4つがありますが、北大路と円町はできてから間がなかったので、情報が少なかったことも影響したという記憶があります。
でもこの合格実績だけを見たら、洛南・洛星志望者は浜学園がまずは第一候補ですね。
ちょっと気になるのは「京都にある教室の合格状況」です。
ホームページには合格者の教室別の数は書いてありません。
西宮を本拠地とする浜学園のこどもたちが、灘を見すえながら、最終的に洛南や洛星を志望校や滑り止めに設定することはよくあります。
「最初から洛南や洛星を第一志望として考えて、京都の教室に入塾する」のなら、「自分たちと同じケースで、どれだけ合格までたどり着けるのか」は入塾前に確認しておきましょう。
すごく高い学力の子が滑り止めとして洛星に合格するのと、最初から洛星を目指すのでは、かけるパワーや手順がだいぶちがいますから。
浜学園にはこんなタイプが向いてそう
- 灘や東大寺が第一志望。他府県まで通える、もしくは通う覚悟もある。
- 洛南を目指したい女子。
- 洛南や洛星を目指しつつ、灘や東大寺といったレベルも視野に入れている。
- 高いレベルの中で切磋琢磨したい。もしくは、そういう競争が好き。
- 授業料などの金銭面はなんとかなる。
安定感は抜群、馬渕教室
馬渕教室も抜群の安定感ですね。
いっときは馬渕教室の勢いがすごくて、成基学園をぶっちぎり、「浜学園も抜くのではないか」と思っていたくらい、勢いがありました。
2026年度の「合格実績で塾別No.1」は少ないですが、どこの学校もバランスよく合格者数を出していて、さすがの結果です。
洛南や洛星を目指す上での方法論はしっかり持っているようなので、ポイントはそこにうまくついていけるかどうかでしょうか。
男の子で、洛南か、洛星のどちらかでいいなら、浜学園と馬渕教室の合格実績はさほど気にしなくていいかなと思います。
教室の数も、浜学園よりも多く、四条烏丸、山科、丹波橋、桂、北大路、京都駅、京田辺の7校です。
自宅の近くに教室があると思っていたら…
これはすべての塾にいえますが、自分が希望しているコース設定が近隣の教室にないこともありますので、そこは確認するようにしましょう。特に「特訓系」や「レベル別」は校舎を限定していることが多くあります。といっても、ほとんど京都市内ですから、期間限定開催なら、教室が少し遠くなってもそこまで大変でもないかもしれません(という感覚になっていきます)。
雰囲気的には、少しピリッとした感じで「優しそうな先生がニコニコしている」感じはあまり受けませんでした。
先生は「人それぞれ」ですので、塾全体として先生の雰囲気よりも「わが子を担当する先生が誰なのか」が一番大事ですよね。
広告宣伝にかなり力をかけていて、説明会なども頻繁に開催されていました。
入塾前の段階でも、学校ごとの入試傾向やポイントをかなり「具体的に」「詳しく」教えてくれます。
私立難関校を検討している場合、入塾するかどうかはさておき(他塾にすでにお通いの5年生、6年生も)一度は話を聞いてみるのをお勧めします。
無料説明会に参加したからといって、その後強引に勧誘されたりすることは全くありませんでしたので。
授業料は、成基学園に比べると「少し割高かな」と思った記憶があります。
馬渕教室にはこんなタイプが向いてそう
- 洛南、洛星に確実に(上位層で)合格したい。
- 高いレベルの中(とはいっても、洛南や洛星の上位レベル)で頑張りたい。
- 親がアクセクいろいろ情報収集しなくても、合格まで道案内してくれる。
- 授業料などの金銭面はなんとかなる。
- 自宅から通いやすいところに教室がある。
伝統的な進学塾、成基学園
私が小学生ときは、成基学園の独壇場だったような記憶があります。
その記憶があったので、当初から有力候補のひとつでした。
入塾テストを受けさせてみて、そんなに大してできたわけではなかったのですが、担当した先生が「よくできているね」とほめてくださったのは、印象的でした。
こどももその気になり、「もうここでいい」ということになって入塾しました。
実際にうちの子のひとりがメインで通っていた塾なので、雰囲気や授業の進め方、宿題の出し方、どんな講習があるのか、またその費用について、過去のものにはなりますがお伝えできることが多い塾のひとつです。
成基学園のレビュー記事はこちらから↓
ここでひとつ例を挙げるとすると「志共育」です。
ただ志望校に合格したいから勉強するのではなく、「私は将来、獣医になりたい。そのためには大学で動物の勉強をしたい。だから、いま中学受験を頑張るのだ」みたいなことを考える時間がわざわざつくられます。
馬渕教室は「企業としての塾」というか、すこしビジネスチックな匂いを感じた一方、成基学園は、馬渕教室ほどのガツガツ度合いがなく、よくもわるくも少し、こうしたのんびりした雰囲気を感じました。
合格実績の差もそういった点に出ているのかな、と感じました。
成基学園にはこんなタイプが向いてそう
- 特に志望校を決めていないけど、できるだけ頑張って難関中に合格したい。
- 西京や洛北を検討しているが、無理な場合は立命館などの中高一貫校でもいい。
- 同志社系列や立命館系列、京都女子などの私立中学を狙いたい。
- 中学受験の緊張感の中で、少しはアットホームな雰囲気も味わいたい。
- 授業料などの金銭面はなんとかなる。
私立中学の塾選び・まとめ
- 灘や東大寺、洛南の女子など、超難関を最初から目指したいなら→浜学園
- 京都最難関(洛南・洛星)を確実に合格したいなら→馬渕教室
- 同志社や立命館を視野に入れているなら→成基学園
次回は、塾に実際に通わせてわかった「塾が持つノウハウ」や「具体的な費用」などの本音をお伝えします。
今日はここまで。
アリーヴェデルチ!





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