前回の「私立難関校編」に引き続き、京都の中学受験における「塾選び」について。
今回は「公立中高一貫校編」です。
京都で人気が高いのは西京と洛北、南陽、京都教育大附属桃山を目指すなら、どこの塾がいいのか、検討してみました。
あくまで私の印象や感想をベースにまとめたものですので、参考資料のひとつとして読んでみてください。
公立中学受検、京都での塾選び
まずは2026年の合格実績をみてみましょう。
公立中高一貫校・塾別合格実績(2026年度)
| 塾名/中学 | 西京高附属中 | 洛北高附属中 | 南陽高附属中 | 京教附桃山中 |
| 成基学園 | 55名 | 25名 | 4名 | 6名 |
| 浜学園 | 14名 | 12名 | 1名 | 7名 |
| 進学館 | 16名 | 8名 | 掲載なし | 掲載なし |
| 洛西進学教室 | 14名 | 7名 | 掲載なし | 掲載なし |
| 京進 | 27名 | 31名 | 48名 | 4名 |
| 洛ゼミ | 11名 | 30名 | 掲載なし | 掲載なし |
赤太字になっているところは「塾別No.1」です。
上記6つの塾の西京合格者数を足すと137名。
西京はほぼ定員数しか合格者数を出さないので140名と考えると、一応おさまっています。
洛北は定員105名で増加しました。
この6つの塾の合格者数を足すと113名。
これは超えていますね。
私立に比べると、対策がしづらいのが公立の受検。
上記の数字も来年になれば、大きく変動する可能性は大いにあります。
以下、各塾についてそれぞれ講評させていただきます。
西京で塾別1位、成基学園
成基学園が55名と、圧倒的な合格者数で1位を取りました。
もともと成基学園は西京や洛北の合格実績が高い塾でしたが、今年はさらに実績を伸ばした感じですね。
なぜ、成基学園は西京・洛北入試において、安定した成績を残せているのでしょうか。
私なりに分析したポイントは以下の3つです。
- 生徒を難関私立中学レベルに引き上げるノウハウを持っている。
- 西京・洛北の出題傾向の分析もしっかり行っている。
- 集まってくる生徒のレベルがある程度高い。
ひとつずつ補足します。
1.生徒を難関私立中学レベルに引き上げるノウハウを持っている。
西京・洛北に合格するためには、特に算数において高い学力を必要とします。
感覚的になってしまいますが、洛星(専願)の合格点が取れるくらいの算数力がほしいところです。
到達すべき学力イメージとしては、「同志社合格<西京・洛北合格≦洛星(専願)」という感じでしょうか。
「公立向けに適性検査の対策に注力するのではなく、私立難関校に対応できる圧倒的な算数力を身につけ、どんな問題がきても対応できるようにする(ねじ伏せる)」という攻略イメージです。
2.西京・洛北の出題傾向の分析もしっかり行っている。
YouTubeで「西京入試問題」「洛北入試問題」と検索してみてください。
おそらく検索一覧の上位に成基学園の過去問の解説動画が上がってくると思います。
公立中合格を期待して集まってくる生徒が多いだけに、常に研究されているんだなと感じます。
また、ただ「こんな問題が出ますよ」だけでなく、「こういうふうに取り組もう」であったり、「今の段階でこの辺まで到達していないと合格は厳しいかも」といった、対策やデータも蓄積されているのを感じました。
3.集まってくる生徒のレベルがある程度高い。
生徒を高い学力に引き上げるノウハウを持っていても、また出題傾向の分析をしっかりしていても、生徒の方がついていけないと、合格には届きません。
その点でいうと、成基学園はそのレベルがちょうど西京・洛北に合格できるゾーンの生徒が多いのだと思います。
西京・洛北の合格レベルを楽々超えるようなレベルになると、次のステップは男子なら洛南、東大寺、甲陽、灘、女子なら高槻、洛南と、かなりのハイレベルになります。
このハイレベルな中学に合格できる子たちは、浜学園や馬渕教室に行く人が多いのではないでしょうか。
成基学園が西京・洛北や同志社・立命館の実績は残せる一方で、洛星以上の難関校の実績を伸ばせない理由となっているとも考えられます。
浜学園に対しても、上記に挙げた3つの理由で、西京・洛北に対して実績を残している可能性を感じます。
洛北と南陽で塾別トップを獲得した京進
京進は洛北で1位を獲得しました。
洛ゼミとかなり競っていますね。
京進も成基学園と同じく、昔から知名度が高い塾ですので、「とりあえず公立中にチャレンジしてみようか」と考えた際に、多くの方にとって候補になる塾だと思います。
教室数が多く、特に京都南部まで展開していますので、南陽の実績では他塾を圧倒しています。
逆にちょっと注意したいのが、合格率です。
これは成基学園をはじめ他の塾でも同じことですが、高い実績を残している塾には、たくさんの生徒が集まります。
よって合格者数も多くなります。
親としては「何人受検して、そのうち何人合格したのか?」は気になるところ。
京進に限らず他の塾でも、入塾検討の面談の際に、ぜひ聞いてみましょう。
その際「コースごとの合格者数と合格率」「自分が通う教室の合格者数と合格率」もぜひ聞いてみましょう。
「洛北・西京専門」の進学館と、京都西エリアで人気のある洛西進学教室
進学館は京都で1校のみ、しかも「洛北・西京専門」をうたっています。
場所は烏丸御池の交差点からほど近く、京都の中心部にありながら一軒家のようなかわいらしい校舎です。
1学年あたり、何名の生徒が在籍していたかは不明ですが、1校舎で24名の合格実績は期待値が高まります。
進学館を運営しているのは株式会社アップなのですが、アップと同じベネッセグループに入ったのが、洛西進学教室を運営している株式会社京都洛西予備校です。
その関係からか、模試や講習などを共同で開催することもあるようです。
洛西進学教室もあわせて21名の合格者を出しています。
ただ、ホームページを見ると、私立中の合格者数は「桂本部校1教室のみの実績です」と書かれているのに対し、公立中高一貫校の合格者数の方には何も書かれていません。
以前は公立中高一貫校の合格者数を表記する際に「桂本部校1教室のみの実績です」と書かれておりましたが、2025年度から書き方を変えたようです。
進学館と同様に、「洛北・西京」を専門としているのが洛ゼミ。
こどもの塾を検討しているときに、候補になっていたのですが、自宅から少し離れてしまう点がネックとなり断念しました。
進学館もそうですが、「洛北・西京」を専門にしつつ、高い実績を残している点は魅力に感じます。
公立中高一貫校の塾選び・まとめ
それぞれ住んでいるエリアがあるとは思いますが、予算をいったん置いておくなら、成基学園と京進は有力な候補になるのでないでしょうか。
浜学園もよさそうですが「公立を志望する生徒数や存在感」が未知数な点が気になります(僕が知らないだけですが…)。
その学校を志望している母数が少ないと、模試を受けても「いまどの辺にいるの?」というのがつかみにくいからです。
成基学園や京進は冠模試もやっています。
あとは、現実問題として「自宅から通いやすいか」という点は重要な点です。
洛ゼミと進学館にアクセスできる距離感なら「どんな授業をしているのか」「先生や塾の雰囲気」を確かめるために、一度は説明会に足を運ぶことをお勧めします。
仮に通わなくなった場合、他の塾でどんなことをやっているのかを知ることは、後々けっこう大事になってきますから。
今日はここまで。
アリーヴェデルチ!




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