まだ鎌倉時代の途中ですが、文化についてやります。
鎌倉時代(12世紀末から14世紀初め)の文化はそのまんまで鎌倉文化といいます。
天平文化とか国風文化に比べると覚えやすいですね。
鎌倉文化の特色
鎌倉文化の特色は大きく3つあげることができます。
ひとつ目は、平安時代の貴族文化である国風文化をベースにしつつも、貴族以外の庶民でもとっつきやすくなったことです。
文字が読めない武士や農民でも耳で楽しめる軍記物語や、物語を絵で楽しめる絵巻物の傑作がいくつか出てきました。
従来は庶民には難解だった仏教も、すごくわかりやすく教えてくれる人が出てきました。
ふたつ目は、武家らしい力強さや新しさです。

力強さについては、東大寺南大門の金剛力士像がわかりやすい例です(詳しくは下の説明をチェック)。
鎌倉時代になり、武士が好むマッチョな作品がつくられました。
新しさについては、仏教界で生まれた新しい宗派が特徴的ですね。
みっつ目は大陸の影響を受けているところです。
鎌倉時代は宋と正式な国交は結んでいませんでしたが、貿易は行っており、商人や僧の行き来がありました。
宋が滅亡し、元というモンゴル系の国が中国で生まれると、日本に亡命する僧が多くいました。
宋がなくなって、僧が来た。
覚えやすいですね。
大陸からやってきた彼らにより、建築や絵画の分野において、宋の影響が見られます。
では、具体的にどんな作品があるのか、見ていきましょう。
鎌倉文化の代表的な作品は?
ジャンルごとに見ていきます。
- 文学
■和歌集(和歌をたくさん集めたもの)
勅撰和歌集である『新古今和歌集』が藤原定家らによって編集されました。
新しいのか、古いのか、よくわからないネーミングですが、勅撰の勅は天皇の命令を意味します。
つまり勅撰和歌集とは天皇や上皇の命令で編纂されたものをいうんですね。
命令したのは承久の乱で有名な後鳥羽上皇です。
ちなみに、藤原定家は『小倉百人一首』のもとをつくった人としても知られています。
和歌集はもうひとつ、『金槐和歌集』も余力のある人は覚えておきましょう。
つくったのは3代将軍の源実朝(公暁に暗殺された方)です。
■軍記物語(戦いをえがいたもの。軍記物ともいいます)
平家の栄枯盛衰を描いた『平家物語』が、琵琶法師によって語り広められました。語り文学ですから、文字が読めない武士や庶民でも楽しめました。
他には保元の乱を描いた『保元物語』や、平治の乱を描いた『平治物語』も押さえておきましょう。この3つの軍記物語はいずれも作者不詳です。
■随筆(心の赴くままに、自由な形式で書いた文章)
鴨長明の『方丈記』と、兼好法師(吉田兼好)の『徒然草』の2つは覚えておきましょう。清少納言の『枕草子』と合わせて、三大随筆と言われています。 - 建築
源平の争乱(治承・寿永の乱といいます)で、平重衡という人が東大寺を燃やしてしまいました。そこで争乱の後、東大寺を復興しようとしたわけですが、その責任者に当時61歳だった重源という方が任命されました。
その際に、大仏殿だけでなく南大門も建築されました。
中国から伝わった大仏様という建築様式でつくられました。
東大寺南大門を1セットで覚えておきましょう。
あと、鎌倉にある円覚寺舎利殿も押さえておきましょう。
こちらも中国から伝わった建築様式で、禅宗様といいます。
ちなみに、舎利殿とはお釈迦様の遺骨を安置するための建物のことです。 - 彫刻
東大寺南大門の中をのぞいてみると、金剛力士像(阿形と吽形)が見られます。
つくったのは運慶と快慶です。
仏像には一本の木から彫りだす「一木造」と呼ばれる手法に対して、複数の木材部品から構成される「寄木造」があります。
金剛力士像は8mを超える大型作品のため、寄木造でつくられました。
数名で分担し作業を進めることができるため、短期間での製作が可能だったようです。 - 絵画
人物の描き方に大きな変化が見られました。
平安時代に描かれた人物はいずれも同じような顔(細い目、かぎ鼻)で、実際に本人を見ずに描いていましたが、鎌倉時代になると写実的な似絵が多く描かれました。
似絵で有名なのが、源頼朝の肖像画かもしれない『伝源頼朝像』です。
また、詞書と絵を交互にみせる絵巻物も盛り上がりました。
視覚的に理解できるので、文字を読めない人にも受け入れられました。
有名な作品としては、菅原道真の生涯や天神として祀られた話をまとめた『北野天神縁起絵巻』や、元寇を描いた『蒙古襲来絵詞』があげられます。 - 学問
武士の中にも学問に熱心な方がいました。
北条実時は書物を集め、今の神奈川県に金沢文庫を開きました。
いまも京急電鉄の駅名として残っていますが、読み方が違うので少し注意です。
チェックテスト
今回はもりだくさんでしたね。
作品と作者のどちらを聞かれても答えらえるようにしておきましょう。
また作品の写真を見て、作品名や作者を答えさせる問題もありますので、教科書や資料集を(ときにはWEBも)をチェックしましょう。
問題にあたりながら覚えるのも、実践的でなかなかいい方法ですよ。
今日はここまで。
アリーヴェデルチ!



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